トータルアロマプロデューサーの 高松春后です。
3月は、いくつかのアンケート調査などで発表されていますが、一年で ちょっとしたことでも入れると 一番体調を崩す割合が80パーセント以上になるほど 多いそうです。
今回は免疫とアロマセラピーについて、とりあげております。
免疫について
免疫は、自己と非自己を厳しく認識して、非自己として認識される細菌などの抗原には、リンパ球などを増殖対応させて、抗体を作り 体から排除して、 通常の状態に戻すことで体を守ろうとします。
その後も自己を構成している成分が変化したら、巧妙な仕組みで直ちに非自己とみなして排除しようとし、常に恒常性(ホメオスタシス)を保持する機能の一つとして免疫システムが働いています。
また、単に病原体(非自己)に対して防御する免疫 だけでなく、自己に対する免疫、さらには、女性なら 本来なら起こす免疫反応を起こさずに許容する妊娠寛容といった反応もあります。
免疫力が低下しやすい理由は?
睡眠不足
睡眠は美容だけでなく、免疫にとっても重要です。
睡眠時間と唾液中のIgAの関係を見た研究では、
睡眠が6時間以下で時間が短いほど唾液中のIgAの分泌量が低下していたそうです。
また、免疫細胞のT細胞が病原体などの抗原の情報を長期間記憶するためにも、睡眠が必要だという報告もあります。
睡眠不足や睡眠の乱れによって ホルモン(メラトニン)が十分に分泌されないと、体に活性酸素が過剰に増加しやくなります。また、睡眠不足は、デトックス力を低下させます。活性酸素は、がん細胞の増殖など悪い影響を引き起こすと考えられています。
良質な睡眠は免疫力を保つ健康の要といえますね。
ストレス・冷え
ストレスは、自身の向上のために必要なことではありますが、強いストレスを受けると自律神経のバランスが乱れ、IgA分泌が低下するなど免疫力が弱まります
慢性の心理的ストレスは腸内細菌叢に影響を与え、IgA濃度にも変化を及ぼすという報告もあります。
次に、冷えも慢性ストレスの一つと考えられます。
体が冷えると血管が収縮して血流が悪くなり、体の隅々に栄養や免疫細胞が運ばれにくくなることで、免疫力が低下するのです。
私のところにおいでいただくお客様の中にも、手足だけではなく、お腹や腰などが極端に冷たくなっていたり、手足は温かいのに お腹や腰だけが極端に冷えている方などがいらっしゃいます。
冷えには、ストレス以外にも様々な問題が絡んできますが、冷えている箇所が明らかに血流が悪い状況があるわけですので、一緒に改善策を考えてケアを行います。
また、月経前症候群(PMS)によるストレスも要注意です。
体は心の状態によって変わりますので、ストレスからPMS症状がでることもあるかと思います。
PMS女性とPMS ではない女性の月経前、月経中、月経後のIgAを測ると、
PMS女性では月経後のIgAが低下していたとういう報告があります。
加齢
免疫を司るT細胞やB細胞、リンパ球などの免疫細胞は、骨髄に存在する造血幹細胞から分化して生まれます。
しかし、加齢とともに免疫細胞に分化する力が落ち、正常に働く免疫細胞が減ります。加えて、新たに生まれた免疫細胞自体の機能も若いころより低いため、年を重ねるにつれて免疫力が落ちるといわれています。
小児
新生児は母親にもらったIgAなどで守られていますが、その効力が切れると自前の免疫でウイルスや細菌から体を守る必要があります。
しかし、免疫力は様々な異物や病原体などに曝されながら徐々に獲得していくものです。
乳幼児らは免疫を獲得する過程にあるため、感染症にかかりやすいですね。
本来は 子供の頃にかかっておいたらそこまで大事にいたらない感染症が、大人になってからかかってしまい、重症化したケースをうかがったりします。
長い一生の中で、免疫システムの働きも変化していきます。
妊娠中
妊娠中はホルモンのバランスが崩れる、つわり などで食事が摂れず、栄養状態が悪くなる、睡眠不足になりやすい、ストレスを感じやすいなど、免疫力が落ちるライフスタイルに陥りがちです。
また、母体にとって異物である胎児を排除しないように、マクロファージやNK細胞などの細胞性免疫が相対的に低下します。
激しいトレーニングをしている
厳しいトレーニングを積み、鍛え上げた肉体を持つアスリートは、免疫力も高いはずでは?
と思われがちですが、
実は、適度な運動は免疫力をアップさせますが、激しい運動はかえって免疫力を低下させます。
マラソンなどの強度の強い運動をした人は、しなかった人に比べて運動後に上気道感染症(風邪)にかかる率が2~6倍増加したという報告もあるそうです。
生活時間の乱れ
動物には体内時計(サーカディアンリズム)があり、自律神経や体内のホルモンの分泌などを制御しています。
しかし、生活時間が乱れると 神経系や内分泌系などにも乱れが連動しておこり、免疫力が低下して、様々な不調が現れてきます。
実際、不規則な生活を余儀なくされるシフトワーカーを対象にした調査では、一般人に比べ、メタボリック症候群の発症リスクや いくつかの がんのリスク が上がるなど多数の報告があります。
食生活
食生活では過食を防ぎ、野菜や果物、豆、全粒穀物などを取り入れたバランスの良い食事をすることが大切です。肥満も痩せも死亡リスクが高くなります。
特に日本人は、肥満でなくても内臓肥満型で糖尿病のリスクが上がることが分かっており、糖尿病患者は感染症やがんのリスクも上がります。
また、極端なダイエットなども禁物です。
タンパク質は免疫細胞や抗体の材料となります。血液中のタンパク質であるアルブミン量が低い人は生存率が低いという調査があります。
アロマセラピストの視点から免疫力をアップのために
楽観的思考と笑うこと!
近年、気持ちがポジティブで 笑いに包まれていると免疫力はアップするという実験結果が沢山発表されています。
いろんなことがありますので、常にというのは難しいかもしれませんが、ポジティブでよく笑う傾向の土台ができていると、心理的なストレスにさらされても、ワクチンの抗体価も高まっていくそうです。
以前のブログです。
「笑で免疫力アップ」
思考を楽観的にさせやすい 一つのツールとして、アロマセラピーがあります。
ある実験で、暗い絵画が一つ掛けられているだけの狭い部屋に良い香りと悪い香りを漂わせ 被験者をその中に一定の時間滞在させ、その後どのようなことを思い出したか アンケートした実験があります。
結果は、良い香りといわれる花などの香りがある空間の中では、良い思い出と結びつき、
悪い臭いのする空間では、嫌な思い出との結びつきが強く出たというものでした。
これによって、好きな香りを見に纏ったり、空間に漂わせることで 思考にも変化が生じることが言えます。
アロマセラピーは、ポジティブに結びつきやすい、右脳を刺激すると言われています。
好きな香りに包まれているだけでも、ごきげん になれますね。
リラックスがもたらすこと
温める
低体温だと免疫細胞の活動性が低下してしまいます。
お腹や腰が冷えていると リンパ球が減少しがちですが、そんな人たちに睡眠中や日中に湯たんぽで胴体や四肢を温めたところ、免疫を上げるリンパ球が大幅に増加したという報告もあるそうです。
夏もクーラーなどで冷えてしまうこともよくある話ですので、汗をかかない程度に体をほどよく温めるには、湯たんぽやカイロ、腹巻などでの調整もおすすめです。
また、しっかり入浴することは良い睡眠を誘い、免疫力を高めてくれるばずです。
また、ストレスなどのさまざまな要因から 自律神経のバランスが崩れなども相まって お腹が冷えている人もいらっしゃいます。
アロマセラピーは、バランスを整えることに役立つことも多いと思います。
セラピストによるトリートメントや セルフケアなどもおすすめです。
一瞬で場面を好転させる力
適度な運動を楽しみながら続ける
運動する日数が多いほど風邪をひく日数も少なく、重症度も低いという結果がでています。
激しすぎる運動も、運動不足も免疫力を落としますが、汗を軽くかく程度の適度な運動は積極的に行いたいものです。
体を動かすと、安静時や座っている時とは、血流が大きく変化します。
普段は、頭や手などに行きがちな血流を腹部から下に多く流すことで、内臓の活性化やこりなどを防ぐことにもつながります。
アロマセラピーのトリートメントは、運動時と同じように血流を末端まで良くしていき、食物と違い、肝臓を介さずに全身へ有用成分を届けることが出来ますので、運動している人にも していない人にも 適度な効果が見られます。
セルフケアやセラピストからうける施術を定期的に行うと、運動後にありがちな コリが少なく、筋肉の再生も柔らかくなる傾向があるので、故障が少ないといわれています。実際に、プロスポーツ選手なども取り入れている方は 多いようです。
良い食事
私たちの体は食べたもので出来ています。
食品には もちろん 免疫を高める働きがあります。
例えば、全粒穀物、緑茶成分、乳酸菌食品やメカブなどでも報告があります。
緑黄色野菜や果物、豆、全粒穀物などを数多く摂っていると、がんなどの病気になりにくいという報告があります。
また タンパク質不足にならないようにすることも大切です。
タンパク質は免疫細胞や抗体の材料です。血液中のタンパク質であるアルブミン量が低い人は生存率が低いという調査があるそうです。
良質のタンパク質を摂るよう心がけましょう。
人によっても合うものと合わないものがあると思います。
私は、以前、メタトロンという機械 で合うものを調べてもらったことがあります。
結果は、一番好きなカモ肉が一番合っていないという結果でした(涙)
それからも たまに鴨鍋など食べていますが、人間の食事の感覚は、体調が悪くなってきていると、ジャンキーな食事で 濃い味を食べたりして、胃が悪くなる前に 結構な食欲が出たりなど、ニセの食欲 や 嗜好(私はそう呼んでいます。)があるようです。
好きなものも たまに 楽しむことにして、素材を大事にした バランスのとれた食事を心がけることが一番良い方法なのではないでしょうか。
エネルギーの消費は、安静時では、消化器が一番消費します。
消化器が疲れると、筋肉など体のコリや痛みがでることがあります。
アロマセラピーでは、疲れている時に、トリートメントや入浴など、リラックスをさせる事で、消化器の働きまでもがよくなることが 多々あります。
サロンで トリートメントを受け始めたお客様のほとんどが 鈍くなっていた消化器の動きが 動き出したり、無理な食欲がだんだん減ってきたりするケースもよくあります。
生活のリズム
仕事の関係などで、夜型やシフト制など不規則になりがちな要素は沢山あると思いますが、
その中でも、なるべく自分のリズムを崩さないように気を付けてあげることが大切です。
ポイントは、朝の感覚を大切にすることです。
朝起きた時に、気持ちがいいと思えるようでしたら、その昨日や一昨日のリズムを続けてみるのも良いでしょう。
忙しい日が続くと、自分自身の健康管理を見落としがちになりますが、
サインを沢山発している 自分自身の体に向き合い、良いリズム作りを心がけましょう。
以前のブログです。
あなた自身のサインに気づいてますか?
髪や頭皮が知らせるサインに気づいて快適に!
アロマセラピーでも、血圧の低い人などは、血圧を上げる傾向になる 精油を朝から使用して、午前中から良い活動に役立てることや、夜は良い眠りに誘うようにリラックスさせる精油を使用したりできます。
バスタブやフットバス に 体に合った精油を垂らして体や足を温めるのも 良い眠りに繋がります。
もちろん、ここで何度も出てきているトリートメントでのセルフケアは、効果が増すはずです。
セルフケアを続けて、体調をリセットしたい時は プロの手に任せるのもおすすめです。
2019年5月スタート予定で オンラインセミナーをスタートします。
これまで スクールと ウエビナーのみで行ってきた セミナーを初心者から 知っていただけるように作成中です。
詳細は、もうしばらくお待ちください。